Kedanto

韓国で普段の番号にSMS認証コードを受け取るには — 日本のSIMはオンのままにする?

2026-09-25
夜のソウル・弘大の通り。スマホケースと保護フィルム貼りの売店とネオン看板
写真: lumoplank, CC0 / Wikimedia Commons

普段の番号で認証コードを受け取るには、日本のSIMをオンにしておく必要がある?

必要です。ケダント(케단토)の韓国eSIMは電話番号もSMSもないデータ通信専用なので、銀行やカード会社が送る認証コードは普段の番号にしか届きません。 そのため、韓国にいる間のスマートフォンの組み合わせは一つにまとまります。普段の回線はオンのまま、インターネットは韓国eSIMに回し、普段の回線のデータローミングはオフにします。以下は2026年9月19日時点のアップルとサムスンの公式ページにもとづく判断です。

組み合わせ普段の番号に届く認証コードインターネットの経路注意点
両方の回線をオン、データ通信は韓国eSIM、普段の回線のデータローミングはオフ届く韓国eSIMSMS受信の料金は日本の通信会社の条件しだい
韓国eSIMだけをオン受け取る回線がオフ韓国eSIMアップルが引き続き使えると書いているのはFaceTimeとiMessage
両方の回線をオン、データ通信を普段の回線のまま届く普段の回線のローミングアップルの案内どおりローミング料金が発生する場合がある

2つの回線をオンにしていると、認証コードはどちらの番号に届く?

銀行に登録してある普段の番号に届きます。回線が2つあっても、SMSを受け取るために選ぶものはありません。 アップルは、デュアルSIMならどちらの電話番号でも音声通話やFaceTime通話を受発信でき、iMessage、SMS、MMSを使ったメッセージの送受信ができると書いています。制限があるのはデータ通信のほうで、iPhoneがデータ通信に使えるネットワークは同時に1つだけ、というのがアップルの説明です。

サムスンも同じことを説明しています。サムスンの湾岸地域向けサポートページ(2026年6月15日更新)は、デュアルスタンバイでは2枚のSIMがどちらも有効なまま待ち受け、電話を受けられるのは一度に1枚だけだとしています。GalaxyのSIMマネージャーにあるメッセージ用のSIMの選択は、サムスン韓国の案内では「新しい文字メッセージやマルチメディアメッセージを送るとき」に使うSIMを選ぶ場所と説明されています。ケダントのeSIMには番号そのものがないので、どう設定しても認証コードがそちらに届くことはありません。

韓国に着いて「旅行用のeSIMをオンにする」と出たら、どれを選ぶ?

認証コードを普段の番号で受け取るつもりなら、「旅行用eSIMと現在のeSIM」のほうです。 iOS 26のiPhoneでこの通知をタップすると、「旅行用eSIMのみ」と「旅行用eSIMと現在のeSIM」の2つが出ます。認証コードの点で両者を分けるのは、普段の回線が生きているかどうかです。アップルの海外旅行でのeSIMの案内は、両方の回線をオンにしておけば主回線はそのまま機能すると書き、旅行用eSIMのみの場合に自分の国での回線で引き続き機能するものとしては、FaceTimeとiMessageの2つだけを挙げています。SMSによる認証はその2つに入っていません。

通知が出なかったり、閉じてしまったりしたときは、「設定」>「モバイル通信」で普段の回線の「この回線をオンにする」がオンになっているかをまず確かめ、データ通信は「モバイルデータ通信」で韓国eSIMを選びます。

普段の回線のデータローミングはなぜオフにする?

日本の料金プランでインターネットの通信が流れる道をふさいでおくためです。このスイッチはインターネットに関するもので、オフにしても回線そのものが切れるわけではありません。 アップルはデータローミングを、契約先のネットワークが届かない場所でモバイルデータ通信を使ってネットにつなぐための機能として説明しており、SMSを受け取るかどうかを決めるスイッチとしては説明していません。iPhoneユーザガイドのデュアルSIMの項目は、「データローミング」がオンで、通信事業者のネットワークのサービスエリアでない国や地域にいるときは、ローミングの料金が発生する場合があると書いています。

  • iPhone: 「設定」>「モバイル通信」>普段の番号>「通信のオプション」>「データローミング」をオフにしておきます。アップルの手順では、番号をタップする前に「モバイルデータ通信」をオンにしておきます。回線そのもののオン・オフを決める「この回線をオンにする」は、これとは別のスイッチです。
  • Galaxy: サムスン英国の案内(2026年6月5日更新)が示すデータローミングの経路は、[設定]>[接続]>[モバイルネットワーク]>[データローミング]の一つだけで、SIMごとに選ぶ手順は書かれていません。インターネットに使うSIMは[設定]>[接続]>[SIMマネージャー]のモバイルデータの項目で決めるので、ここで韓国eSIMを選びます。

韓国eSIMのほうのデータローミングは、オンにしないとインターネットにつながりません。その手順と、それでもつながらないときに見る場所は韓国でeSIMをオンにしたのにネットにつながらないときに書きました。

電話とSMSを送るときのデフォルトの回線はどちらにする?

電話とSMSは普段の番号、インターネットは韓国eSIMに分けます。 アップルはデフォルトの番号を、連絡先アプリに登録されていない人に電話をかけたりメッセージを送信したりするときに使う番号と説明し、片方をモバイルデータ通信専用の番号に選ぶと、もう一方の番号がデフォルトになると書いています。ケダントのeSIMには番号がないので、モバイルデータ通信専用の側です。インストール後に変えるときは、「設定」>「モバイル通信」>「デフォルトの音声回線」で普段の回線を選びます。

Galaxyは[設定]>[接続]>[SIMマネージャー]で、通話・メッセージ・モバイルデータのそれぞれに使うSIMを選びます(サムスン韓国の案内)。通話とメッセージは普段のSIM、モバイルデータは韓国eSIMです。インストールの途中でこの画面がどう出てくるかは、iPhoneとGalaxy、韓国eSIMの設定画面はどこから違うのかで並べて説明しています。

普段の番号に届く認証コードに料金はかかる?

日本の通信会社によって違うので、ここでは言い切れません。出発前に契約先に確かめるのが確実です。 アップルも、どちらの番号でもメッセージを送れると説明する箇所で、追加料金がかかる場合があるので通信事業者に確認するよう書いています。聞いておくことは4つにまとめられます。

  • 海外でSMSを受け取るときに料金がかかるか、かかるならいくらか
  • 海外でSMSを受け取るには、契約で国際ローミングを有効にしておく必要があるか
  • データローミングだけを止めて、通話とSMSはそのまま使える設定が契約側にもあるか
  • 海外でWi-Fi通話を使えるか、そのときSMSも届くか

写真付きのメッセージや留守番電話が届かないのはなぜ?

モバイルデータ通信を使う番号でデータローミングを有効にしていると、音声通話専用の番号のMMSとVisual Voicemailが無効になるとアップルが書いているからです。 アップルの文言は「モバイルデータ通信を利用する番号でデータローミングを有効にしている場合、音声通話専用の番号ではVisual VoicemailとMMSが無効になります」です。ケダントの韓国eSIMは韓国でデータローミングをオンにして使う回線なので、この組み合わせでは普段の番号が音声通話専用の番号の側になります。アップルが無効になると書いているのはMMSとVisual Voicemailの2つで、通常のSMSはその中に入っていません。

逆向きの注意もあります。iPhoneユーザガイドは、モバイルデータ通信用に選択されていない回線でSMS/MMSによる添付ファイルを送信すると、追加料金が発生する場合があると書いています。Galaxyについて同じ説明は、サムスンの公式ページでは見つかりませんでした。

普段の番号で通話している間、地図が止まるのはなぜ?

2枚のSIMは一緒に待ち受けていても、片方で通話が始まるともう片方は休む仕組みなので、普段の番号で話している間は韓国eSIMのデータ通信が止まることがあります。 サムスン韓国の案内は、GalaxyのデュアルSIMはDSDS(Dual SIM Dual Standby)方式で、片方のSIMで通話がつながるともう片方のSIMは無効になって通話とデータ通信が途切れ、通話が終わると元に戻ると書いています。

アップルも、「モバイルデータ通信の切り替えを許可」をオフにしていて、モバイルデータ通信用の番号として指定していない音声通話用の番号を利用中の場合、通話中はモバイルデータ通信が機能しないと説明し、データローミングを利用している場合はこの切り替えが行われないと添えています。カード会社からの確認電話を受けながら地図や翻訳アプリを見たいなら、ホテルやカフェのWi-Fiにつないでおくほうが安心です。「モバイルデータ通信の切り替えを許可」をどうしておくかは、iPhoneとGalaxyの設定画面の記事に書きました。

2つの回線がどちらも生きているか、どう確かめる?

画面のいちばん上に電波の強さの表示が2つ見えれば、両方の回線がオンになっています。 アップルは、画面の上部にあるステータスバーのアイコンが2つの通信事業者の信号強度を表し、コントロールセンターを開くとさらにステータスアイコンが見られると書いています。サムスン韓国の案内も、SIMカードとeSIMを一緒に使うとステータスバーに電波の強さのアイコンが2つ表示されると説明しています。片方の電波が消えていたら、iPhoneは「設定」>「モバイル通信」でその回線の「この回線をオンにする」を、GalaxyはSIMマネージャーでそのSIMのスイッチを見ます。

出発前には、上の4つを日本の通信会社に聞いておき、韓国で使うアプリの登録と認証は日本にいるうちに済ませておきます。どのアプリが普段の番号で登録できるかは韓国の電話番号がなくてもできること、できないことに、空港で日本のSIMを抜くべきかは仁川空港のSIMと韓国eSIMを比べた記事に書きました。

ソウルのホテルで、日本のカードを使ってコンサートのチケットを予約していて、認証コードの入力欄が出てきたとします。SMSで認証コードを送るカード会社なら、そのコードは普段の番号のメッセージの画面に届いています。予約画面を開いたインターネットは韓国eSIMから、認証コードは普段の回線から入ってきたものです。

データは出発前に用意を

SIMはそのままで、データ回線を1つ足すだけです。普段の番号は今のSIMに残ります(海外で電話やSMSを受け取れるかは、ご契約の通信会社のローミングによります)。

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