iPhoneとGalaxy、韓国eSIMの設定画面はどこから違うのか

韓国eSIMを買うとメールが一通届きます。リンクを開くとQRコードとコードが数行あって、案内はたいてい「QRコードをスキャンしてください」で終わります。ところが実際に端末を手に取ると、その一行が機種によって別の話になります。iPhoneはカメラアプリで撮るだけでよく、Galaxyは設定の奥にある「SIMマネージャー」まで入らないとスキャナーが開きません。
どこから道が分かれるかを先に知っておけば、出発前夜に5分で終わる作業になります。以下はアップルとサムスンが公式サポート文書に書いている文章だけをもとにまとめました(2026年9月16日確認)。
案内ごとにメニュー名が違うのはなぜ?
先に一つ。メニュー名は一つに固定されていません。 こちらが適当に書いているのではなく、メーカーの公式文書からして二通りの名前を使っています。
- アップルの公式ページは同じページの中で「eSIMを追加」と「モバイル通信プランを追加」を併用しています。iOSのバージョンによって画面に出る言葉が違うためです。
- サムスンも同じです。米国のページは「SIM manager」「Add eSIM」、アイルランドのページは「SIM card manager」「Add mobile plan」と書いています。日本語ページは「SIMマネージャー」「eSIMを追加」です。
なので単語を覚えるより、どちらの方向に入るかを覚えるほうが確実です。iPhoneは「モバイル通信」の中、Galaxyは「接続」の中です。その中で「eSIM」か「プラン」という言葉が付いた項目を探せば足ります。
iPhoneではどこを押すのか?
アップルが案内する道は二つあります。どちらでも構いません。
カメラで撮る道 — アップルの公式文書は、カメラアプリを開いてQRコードをスキャンし、「モバイル通信プランが検出されました」という通知が出たらそれをタップ、画面下の「続ける」、続いて「モバイル通信プランを追加」を押す、と書いています。設定アプリを開く必要がありません。
設定から入る道 — 設定アプリを開いて「モバイル通信」を押し、「モバイル通信を設定」または「eSIMを追加」を押します。QRコードを撮れない状況なら、いちばん下の「詳細情報を手動で入力」からコードを直接入力します。
この二つ目は、思うより出番があります。QRコードが今まさに見ているその画面の中にある場合、自分の端末で自分の画面は撮れないからです。ケダント(Kedanto)の注文ページがQR画像の下にSM-DP+アドレス・アクティベーションコード・全体のコードを別々にコピーできるようにしているのはそのためです。iOS 17.4以降なら、注文ページの設置ボタン一回でこの工程がまるごと省けます。
Galaxyではどこを押すのか?
サムスンの日本語公式ページでは「設定 → 接続 → SIMマネージャー → eSIMを追加 → QRコードをスキャン」です。QRコードがない場合は同じ場所で「有効化コードを入力」を選びます。
機種と発売地域によっては「SIMマネージャー」が「SIM card manager」、「eSIMを追加」が「Add mobile plan」と表示されることがあります。サムスンの英語ページが実際にそう書いています。名前が違っても、接続 → SIMが付いた項目 → 追加という順番は同じです。
iPhoneと違う点が一つあります。サムスンの米国サポートページは、eSIMプロファイルを適用するために端末を再起動するよう案内しています。 アップルの文書に再起動の一文はありません。Galaxyでインストールが終わったのに回線が現れないときは、故障ではなく再起動がまだなだけかもしれません。
回線の名前はいつ決めるのか?
ここが二つの機種でいちばんはっきり違うところです。
Galaxyはインストールの途中で聞いてきます。 サムスンの公式手順では、プロファイルをダウンロードしたあとに希望のSIM名とアイコンに変更し、続けて通話・SMS・データに使うSIMを選ぶ段階が流れの中に入っています(中国本土向けページの手順なので、地域によって表現が異なる場合があります)。
iPhoneはインストールが終わってから別に入って決めます。 アップルは「2つ目のプランを有効にしたあとで」プランに名前を付けるよう書いており、経路は設定 →モバイル通信 → 該当の番号 → 「モバイル通信プランの名称」です。
旅行用のeSIMは「Korea」のように見分けやすい名前に変えておくほうが楽です。普段の回線と旅行用の回線が両方とも「主回線」という名前で並んでいると、いざデータ回線を切り替えるときにどちらがどちらか分からなくなります。
データを旅行用の回線に流すには?
インストールで終わりではありません。端末に回線が二つになったので、どちらでインターネットを使うかを決めてあげる必要があります。
- iPhone: 設定 → モバイル通信 → 「モバイルデータ通信」で旅行用の回線を選びます。通話用の既定回線は別に設定します。
- Galaxy: SIMマネージャーの中で、通話・SMS・モバイルデータに使うSIMをそれぞれ指定します。
iPhoneにはもう一つ「モバイルデータ通信の切り替えを許可」という項目があります。アップルの説明では、音声専用の番号で通話している間、その番号が自動的にデータまで使うようになる機能です。普段の番号で電話を受けているうちに、気づかないまま日本の契約のデータを使ってしまう場所がここなので、韓国にいる間はオフにしておくほうが安全です。
一度使ったQRコードはもう一度使えるのか?
ケダントが送るQRコードは一度しかインストールできません。 一度インストールを試したことがあれば、同じQRを別の端末に使うことはできません。端末を替える予定があるなら、実際に韓国で使うその端末に入れてください。
アップルも別の角度から似たことを書いています。eSIMを消去する方法の説明で、eSIMを消去した場合は新しいものを入手するために通信事業者に連絡する必要があるとしています。消去は設定 → モバイル通信の「eSIMを削除」、またはそのプランの「プランを削除」です。旅行中に興味本位で押すボタンではありません。
QRコード自体を失くした場合は話が別です。発行メールの注文リンクはそのまま開けますし、同じメールアドレスでログインしておけば注文履歴からいつでも見直せます。メールが届いていない場合は迷惑メールフォルダーを先に見て、それでもなければ注文時に入力したメールアドレスを添えてお問い合わせください。アドレスの打ち間違いが原因のことが多いです。
インストールが進まないときは何から見るのか?
アップルの公式文書が繰り返し書いている条件が一つあります。「iPhoneがWi-Fiネットワークまたはインターネット共有に接続されている必要があります。」 eSIMを設定できないときに見るための文書にも同じ一文が入っています。
だからインストールは自宅や宿のWi-Fiがあるところで、出発前に済ませておくほうが確実です。韓国に着いてからやるには空港のWi-Fiを先につかまえる必要があり、入国審査の列でやることとしては面倒です。いつ入れておくのがよいかは到着前インストールの記事に別に書きました。
インストールはできたのにインターネットだけ通らない場合は、順番に見る場所があります。eSIMをオンにしたのにインターネットが使えないときにiPhone・Galaxy・Pixelの画面別にまとめてあります。そもそも端末が韓国eSIMに対応しているかを先に確かめたいなら、端末とSIMロックの確認が先です。
Pixelやほかの端末は?
グーグルの公式案内は「設定 → ネットワークとインターネット → SIM → SIMを追加 → eSIMをセットアップ」で、そのあとは画面の指示に従うとだけ書かれており、QRスキャンの段階は明記されていません。
eSIMに対応する端末はほかにもたくさんありますが、設定画面の作りはおおむねこの三つのどれかに似ています。「モバイルネットワーク」か「SIM」という言葉が入ったメニューを探し、その中の追加する項目を選べばたどり着きます。
二つの画面を並べると
| iPhone | Galaxy | |
|---|---|---|
| 入り口 | 設定 → モバイル通信 → eSIMを追加(またはモバイル通信プランを追加) | 設定 → 接続 → SIMマネージャー → eSIMを追加 |
| カメラで直接スキャン | できます(「モバイル通信プランが検出されました」を押す) | 公式にはSIMマネージャー内のスキャナーのみ |
| QRなしで入力 | 詳細情報を手動で入力 | 有効化コードを入力 |
| 回線名を決めるとき | インストール後「モバイル通信プランの名称」で | インストールの途中で名前とアイコン |
| データ回線を選ぶ場所 | 設定 → モバイル通信 → モバイルデータ通信 | SIMマネージャーの中 |
| インストール後の再起動 | アップルの文書に記載なし | サムスンの米国ページが再起動を案内 |
表の内容はすべてアップル・サムスンの公式サポート文書の文章です。画面の表記は機種とソフトウェアのバージョンによって少しずつ異なることがあります。
出発前夜にやっておくこと
荷造りを終えてベッドに座り、端末を開いたとき、この順番で足ります。自宅のWi-Fiはつながっているので条件はもう揃っています。
メールのリンクを開き、iPhoneなら設置ボタンを押すか別の画面に出したQRをカメラで撮り、Galaxyなら設定 → 接続 → SIMマネージャーでスキャナーを開きます。インストールが終わったら回線名を「Korea」に変え、その回線はオンにしたまま、データ回線だけ普段の回線に戻しておきます。 仁川空港に着いて機内モードを切り、データ回線だけ旅行用に移せば、手荷物受取所に着く前に地図が開きます。
データは出発前に用意を
SIMはそのままで、データ回線を1つ足すだけです。普段の番号は今のSIMに残ります(海外で電話やSMSを受け取れるかは、ご契約の通信会社のローミングによります)。
国別eSIMを見る