通仁市場のヨプチョン弁当の使い方|ヨプチョンを買う場所・火曜休み・何枚買えばいいか

通仁市場に着いたら、なぜまずヨプチョンを買うのか?
通仁市場(トンインシジャン)は、景福宮の西側、西村(ソチョン)にある小さな市場です。外国人旅行者の間でこの市場が知られている理由はひとつです。昔の硬貨をかたどった「ヨプチョン(葉銭)」でおかずを買い、自分の弁当を作る仕組みがここにあります。
ヨプチョン弁当は、市場に入れば自然に始まるものではありません。ヨプチョンを売る場所は決まっていて、売っている時間は短く、休みの曜日があります。三つのうちひとつでも外すと、ヨプチョンを手にできないまま総菜店の並ぶ通りを歩いて、そのまま出てくることになります。
ひと目で(2026年9月確認) ヨプチョン1枚500ウォン、10枚セット5,000ウォン ・ 販売は2階の弁当カフェ ・ 平日 11:00〜15:00、土・日 11:00〜16:00 毎週火曜・毎月第3日曜日休み ・ 地下鉄3号線 景福宮駅 2番出口から515m ・ 余ったヨプチョンは払い戻し ・ 市場内にトイレあり 18 Jahamun-ro 15-gil, Jongno-gu(鍾路区 紫霞門路15キル 18)
通仁市場はどんな場所か?
通仁市場は1941年6月に開いた市場です。当初はこの一帯に住んでいた日本人向けの公設市場で、朝鮮戦争のあと西村に人が増えるにつれ、その周りに店が集まって今の形になりました。店舗は70軒余りで、いちばん多いのは食堂と総菜店です。通路に屋根がかかったアーケード型なので、雨の日でもトレーを持って歩き回れます。
ヨプチョン弁当は、2012年1月に市場の中に弁当カフェ「通(トン)」(도시락카페 통)ができたことで始まりました。市場の名物はキルムトッポッキ(油トッポッキ)です。コチュジャンの汁で煮込むのではなく、味付けした餅を油で炒めて出す作り方なので、一般に知られているトッポッキとは別物です。料理そのものの起源ははっきりしませんが、市場内の元祖ハルモニ・キルムトッポッキ(원조 할머니 기름 떡볶이、ハルモニは「おばあさん」の意味)は1956年に紫霞門路の路上屋台から始まって3代続く店で、2014年にソウル未来遺産に登録されました。
景福宮駅からどう行くか?
地下鉄3号線 景福宮(キョンボックン)駅の2番出口を出て、紫霞門路(チャハムンロ)沿いに北へ515m、歩いて5分あまりです。市場の正門が紫霞門路の大通りに面しているので、見つけるのは難しくありません。住所は鍾路区 紫霞門路15キル 18で、地図アプリには「Tongin Market」と入れれば出てきます。
ヨプチョン弁当はどう使うのか?
手順は5段階です。
- 2階の弁当カフェへ上がる。 市場の通路の真ん中あたり、顧客満足センター(고객만족센터)が入っている建物の2階です。
- ヨプチョンを買う。 1枚500ウォンで、10枚セット5,000ウォンから売っています。ヨプチョンと一緒に黒いプラスチックのトレーを受け取ります。持ち帰る容器ではなく、カフェで食べて返却するトレーです。参加店の場所が示された地図ももらえます(2025年5月のソウル市の訪問記による)。
- 「ヨプチョン○ニャン」(엽전 ○냥)の値札が付いた店を回る。 ニャン(냥)は昔の貨幣の単位で、値札の数字がそのまま渡すヨプチョンの枚数です。市場内のすべての店がヨプチョンを受け取るわけではありません。参加店にだけヨプチョン単位の値札が付いていて、そこでおかずを選ぶとトレーに盛ってくれます。
- 弁当カフェに戻って食べる。 2階と3階が食事スペースで、1人席から家族向けのテーブルまであります。箸・スプーンと電子レンジがあり、冷めたおかずを温められます。ご飯とスープはカフェで別に買います(2019年のソウル市の案内によるもので、現在の値段は現地で確認してください)。食べ終わったトレーはカフェの返却口に戻します。
- 余ったヨプチョンは払い戻してもらう。 使い切れなかったヨプチョンは弁当カフェで払い戻しを受けられます。
ヨプチョンを買っておかずを選び、食べ終えるまでは40分前後を見ておけば足ります。食事のあと市場をひと回りして西村の路地まで歩くと、1時間30分ほどになります。
ヨプチョンは何枚買えばいいのか?
おかず1品はふつうヨプチョン2〜4枚、つまり1,000〜2,000ウォンです。ジョン(チヂミ)が3〜4枚、チャプチェが4枚だったという2024年の訪問記と、キルムトッポッキ1皿が4枚だったという2025年の訪問記があり、肉の串焼きになると8枚のものもあります。
目安は1人あたり1万ウォン、ヨプチョン20枚です。それだけあれば、おかず4〜5品にご飯まで付けられます。何人かで行くなら、ひとり20枚ずつ買うのが目安です。最初は20枚から始めて、足りなければ買い足すほうがいいです。余れば払い戻されるので多めに買っても損はしませんが、カードで買った場合は払い戻しに手間がかかります。
ヨプチョンはカードで買えるのか?
ヨプチョンは現金でもカードでも買えます。ソウル市が2019年に「現金でその場で買うか、2階でカード決済」と案内していて、2025年3月の訪問記も現金とクレジットカードの両方が使えたと書いています。日本など海外で発行されたカードが使えるかどうかはどの資料にも書かれていないので、カードを出す前に一度聞いてみるほうが安全です。
現金とカードで違いが出るのは、余ったヨプチョンを払い戻してもらうときです。2025年の訪問記によると、現金で買ったヨプチョンはその場で現金で返してもらえ、カードで買ったヨプチョンは決済をいったん取り消したうえで、使った分だけ改めて決済する方式でした。この手順は変わることがあります。2019年にはカードのレシートを1階で見せてヨプチョンに替える方式でした。払い戻しまで考えると、現金のほうが単純です。
ヨプチョンの値札がない店では、ふつうの店と同じようにウォンで買います。
通仁市場は何曜日が休みか?
弁当カフェは毎週火曜日と毎月第3日曜日が休みです(2026年5月のソウル観光財団の案内による)。市場そのものは火曜日も開いているため、店が開いているのを見て安心していたら、ヨプチョンだけ買えなかった、ということが起こります。第3日曜日は市場全体が休みです。
第3日曜日とは、その月の15日から21日の間にある日曜日のことです。行こうとする日が日曜日で、日付が15〜21日なら、その日は市場が閉まっています。2026年下半期では9月20日、10月18日、11月15日、12月20日がこれにあたります。
古い資料や一部の英語の訪問記には、いまだに「月曜休み」と書かれています。以前の定休日が月曜日で、現在は火曜日です。古い記事を信じて火曜日に行くと無駄足になります。
弁当カフェの営業時間も短めです。平日 11:00〜15:00、土・日 11:00〜16:00です。昼食の時間に合わせて行くのが正解で、平日は午後3時を過ぎるとヨプチョンの販売は終わっています。販売終了後も食事スペースは1時間ほど開いていたという2025年のソウル市の訪問記がありますが、ソウル観光財団の案内は15時(週末は16時)までと書いているので、閉店間際の購入は避けるほうが安全です。人気のおかずはそれより前に売り切れることもあるという訪問記もあり、正午前後がいちばん無難です。
景福宮と合わせて行くなら、どの順番がいいのか?
景福宮も毎週火曜日が定休日(休宮日)で、弁当カフェと休みの曜日が同じです。火曜日はどちらも楽しめません。
順番は景福宮を先に見るほうが安全です。景福宮は09:00に開き、通仁市場のヨプチョン販売は平日15:00に終わるからです。午前中に景福宮を回り、11:30〜13:00の間に市場に着いて昼食をとれば、どちらも逃しません。市場を先にする場合、景福宮の入場締め切りは3〜5月・9〜10月が17:00、6〜8月が17:30、11〜2月が16:00なので(宮殿を管理する韓国の機関、宮陵遺跡本部の案内による)、その前にチケット売り場に着く必要があります。
日本語や英語は通じるのか?
窓口や店に英語の案内がどの程度あるかは、ソウル観光財団や韓国観光公社の案内のどこにも書かれていません。日本語はもちろん英語もないものと思って行っても、困ることはほとんどありません。ヨプチョン弁当は言葉がほとんど要らず、参加店に付いた「ヨプチョン○ニャン」(엽전 ○냥)の値札の数字の分だけヨプチョンを渡せばよく、おかずは指でさせば伝わります。おかずの名前が知りたければ、翻訳アプリのカメラを値札にかざすのが早いです。
データ通信が必要になるのはどの瞬間か?
この市場でデータ通信がどうしても必要になる瞬間は、着く前にやってきます。臨時休業や韓国の連休中の営業といったお知らせは、市場のInstagram(@tongin_official)に載ります。ソウル観光財団の案内記事が市場の公式チャンネルとして紹介しているアカウントです。火曜日でも第3日曜日でもないのに閉まっている日を避ける方法は、そのお知らせを開いて見ることしかありません。市場に着いたあとは、翻訳アプリのカメラが値札のおかずの名前を読み取ってくれる瞬間が、データ通信の要る瞬間です。
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