Kedanto

韓国を発つ日、eSIMは消さずにデータ回線を戻すところから

2026-09-25
仁川国際空港の搭乗口の待合エリアから、ガラス越しに搭乗橋につながった旅客機と滑走路を望む様子
写真: 최광모, CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons

韓国を発つ日にスマホでやることは、消すことではなく戻すことです。データ回線を普段の回線に戻し、旅行用の回線のスイッチを切れば足ります。回線そのものを消すのは急ぐことではなく、利用期間が残っているならむしろ損になりえます。そして順番に一つ注意があります。戻すのは韓国の空港ではなく、日本に着いてからです。

以下は、アップル・サムスンの公式サポート文書と、ケダント(Kedanto)の規約・注文ページをもとにまとめました(2026年9月19日確認)。

韓国を発つ日にeSIMを消すべきか?

消さなくて構いません。オフにすれば十分です。 アップルがeSIMの消去を勧めているのは、eSIMのプランや電話番号を別のデバイスに転送したとき、そしてデバイスを売却・下取り・譲渡するときです。同じ文書は、通信事業者から指示されない限り、トラブルシューティングの手順としてeSIMを消去しないよう書いています(アップル「iPhoneまたはiPadでeSIMを消去する方法」、2026年2月27日公開)。

消去は元に戻せない側の操作でもあります。アップルは、eSIMを消去すると通信事業者に問い合わせて新しいeSIMを入手しなければならなくなると書いていて、ケダントが送るインストール用のQRコードは一度しかインストールできません。利用期間が残っているeSIMを出国ロビーで消すと、その残りをスマホに戻す方法がなくなります。

韓国の空港で、先にデータ回線を戻してもいいのか?

搭乗するまでは旅行用eSIMのままにしておくほうが合っています。 アップルのデュアルSIMの案内(2026年3月27日公開)のとおり、iPhoneで一度に使えるモバイルデータ通信ネットワークは1つだけです。搭乗口でデータ回線を普段の回線に移すと、スマホはまだ韓国にいるまま、普段の回線でインターネットに出ようとします。

その結果は、普段の回線のデータローミングのスイッチ次第です。オフなら搭乗口でデータが止まるだけで、オンならそのデータは日本の通信会社の海外ローミング料金の対象になりえます。アップルの日本語サポートは、契約先がデータローミングに対応していない場合は、旅行中にローミング料金がかからないようデータローミングをオフにできると案内しています。どちらにしても、搭乗口で急ぐ理由はありません。

乗り継いで帰るなら、普段の回線のローミングはどうしておくか?

日本に着くまでオフのままにしておきます。 普段の回線のデータローミングがオンだと、乗り継ぎ空港で機内モードを切った瞬間に、日本の通信会社のローミングが始まることがあります。ケダントの設定ガイドが韓国到着時に「今までの回線のローミングはオフに」と案内した状態を、そのまま家まで持ち帰るということです。

乗り継ぎ地で使うデータを韓国eSIMに期待するのはやめておきます。ケダントが韓国の商品について案内している接続先は、韓国のSKテレコムとLG U+の5G網です。乗り継ぎが長いなら、その空港のWi-Fiか、日本の通信会社のローミングプランを別に考えます。

日本に着いたら何を戻すのか?

機内モードを切ったら、次の3つをこの順にやります。

  1. 普段の回線がオンか確かめる。 アップルによると、iOS 26以降で旅行用eSIMを使っていたiPhoneは、帰国すると国や地域によっては旅行用eSIMを自動的にオフにし、自分の国でのSIMをオンにします。その通知が出なかったら、設定 → モバイル通信 で、使いたい主回線の横にある「この回線をオンにする」が有効になっているか確かめるよう案内しています(アップル「海外旅行中にiPhoneでeSIMを使う」、2026年3月19日公開)。
  2. データ回線を普段の回線に移す。 iPhoneは 設定 → モバイル通信 → モバイルデータ通信、Galaxyは 設定 → 接続 → SIMマネージャー → モバイルデータ で普段の回線を選びます。
  3. 旅行用の回線をオフにする。 アップルは同じ案内で、もう使っていない旅行用eSIM回線はすべてオフにするよう書いています。オフにするのであって、消すのではありません。

アップルのデータローミングの案内にも、旅行から帰ると、お住まいの国/地域のプランにeSIMを戻すよう促す通知が表示される場合があると書かれています。通知が出ても出なくても、上の3つを自分で一度確かめれば安心です。

残った期間とデータで、次の韓国旅行に行けるのか?

注文ページの利用期限より前にまた来るなら使えます。それを過ぎたら買い直しです。 ケダントの注文ページは、利用期間は開通した日から数えると案内していて、開通後は「残りデータ」欄に「利用期限」の日付と残りの日数を表示します。期間は開通日から途切れずに数えるので、韓国を離れている日も期間から減っていきます。

2026年9月時点のケダントの韓国商品の期間は次のとおりです。

タイプ商品利用期間
毎日型毎日1GB3・4・5・7・10・15日
毎日型毎日2GB5・7・10日
総量型合計1GB7日
総量型合計3・5・10・20・50GB30日

毎日型は旅程に合わせて日数を選ぶ商品なので、帰国日に残った1〜2日はそのまま過ぎていきます。次の旅行につながる余地があるのは30日の総量型です。たとえば合計20GBを開通して9日滞在して帰ったなら、注文ページの利用期限までの残り3週間ほどのうちに韓国へまた来る場合に限って、残りの容量を使い続けられます。そのときはスマホに残しておいた回線をオンにし、データ通信の回線に選び、その回線のデータローミングをオンにします。消してしまっていたら、この選択肢はなくなります。

一度も開通しないまま旅行が終わった、あるいは取りやめになった場合は事情が違います。そのとき注文ページには「利用期限」ではなく「開通期限」が表示され、ケダントはその日までに開通すれば大丈夫だと案内しています。

残ったデータは返金されるのか?

開通したあとなら、残ったデータも日数も返金されません。 ケダントの返金ポリシーは、eSIMは端末にインストールされた時点で、まだ開通していなくても通信網から回収できないため商品の提供が完了したものとみなし、インストール後は返金しないと定めています。開通して使い始めたeSIMも、もちろん同じです。10GBのうち3GBしか使わずに帰った場合も、毎日型の最後の2日を使えなかった場合も同じです。

例外は供給事業者の障害で使えなかった場合です。返金ポリシーは、このときはインストール・開通の有無にかかわらず、証憑を確認のうえ一部または全額を返金すると定めています。また、商品が表示・広告の内容と異なっていた場合は、インストール・開通後でも、韓国の電子商取引消費者保護法第17条第3項に基づき、その事実を知った日(または知り得た日)から30日以内、供給を受けた日から3か月以内に申込みを撤回できます。一度も開通していなくても、インストール済みのeSIMは返金されません。全額返金されるのは、QRコードの読み取りやインストール用コードの入力をまだしていないeSIMで、供給事業者でインストール・使用の記録がないことが確認された場合です。

スマホからeSIMを消しても、何も変わりません。サムスン韓国のサービスサイトは、設定でeSIMを削除しても料金プランは解除されず、端末が認識しているeSIMの情報が消えるだけだと案内しています。消去はスマホの中の片付けであって、返金や解約の手続きではありません。

iPhoneでは、どこでオフにしてどこで消すのか?

オフは回線のスイッチ、消去はプランの削除ボタンです。 二つは同じ画面にあるので取り違えやすいところです。

  • オフにする: 設定 → モバイル通信 → 旅行用の回線 → 「この回線をオンにする」のスイッチを切ります。回線はスマホに残り、またオンにすれば戻ります。
  • 消す: 設定 → モバイル通信 で、プランが一つだけなら「eSIMを削除」、複数あるなら消したいプランを押してから「プランを削除」を押します(アップル日本語サポートの表記)。

回線が並んでいるときは、消す前に回線名をもう一度確かめます。普段の回線を消してしまうと、日本の通信会社に連絡して新しいeSIMを入手することになります。

Galaxyでは、どこでオフにしてどこで消すのか?

オフも消去も、SIMマネージャーの中にあります。

  • オフにする: 設定 → 接続 → SIMマネージャー で旅行用eSIMのスイッチを切ります。
  • 消す: サムスン韓国のサービスサイト(2022年9月16日掲載)の手順は、設定 → 接続 → SIMカードマネージャー → eSIMを選ぶ → 削除 です。いまの端末では「SIMマネージャー」と表示されることがあります。サムスン・アイルランドの英語サポート(2022年1月更新)は、消すプランを選んでスイッチを切り、グレーになってから「Remove」を押すよう書いていて、同じ画面の「Remove all mobile plans」はすべてのプランをまとめて消します。

まとめて消すボタンは普段のeSIMまで消してしまうので、旅行用の回線だけを片付けるときには使いません。なお中国本土で購入したGalaxyは事情が少し違い、サムスン中国の公式案内(2026年7月29日更新)はeSIMを最大2つまでしか保存できないと書いています。

では、いつ消せばいいのか?

注文ページの表示が「利用終了」か「データ使い切り」に変わったあとなら、消しても失うものはありません。それより前でも、次の場合は消すのが正解です。

  • スマホのeSIMの保存枠が足りず、次の旅行のeSIMを入れる必要があるとき
  • スマホを売る、譲るとき(アップルがeSIMの消去を勧めている場面です)
  • 次の韓国旅行が利用期限より後で、この回線をもうオンにすることがないとき

反対に、利用期限より前にまた来る可能性が少しでもあるなら、オフのまま残しておくのがお金のかからない選択です。

搭乗口の前では、何をしてから立ち上がるか?

搭乗口の前の椅子に座って、ガラスの向こうの飛行機を眺めているときが、この片付けを始めるのにちょうどいいタイミングです。データはまだ旅行用eSIMから出ているので、最後のメッセージはそのまま送ります。次にケダントの注文ページを開き、「残りデータ」欄の利用期限をスクリーンショットに残しておきます。次の旅行の日程を決めるとき、この日付一つで、この回線をまたオンにするか消すかが決まります。最後に設定で普段の回線のデータローミングがオフになっているのを確かめ、搭乗案内が流れたら機内モードをオンにします。データ回線を戻して旅行用の回線を切るのは、成田や羽田、関空に着いて電車やバスを待っているあいだでも遅くありません。次の旅行でまた設定画面を見ることになったら、iPhoneとGalaxyの設定画面の記事がそのまま残っています。

データは出発前に用意を

SIMはそのままで、データ回線を1つ足すだけです。普段の番号は今のSIMに残ります(海外で電話やSMSを受け取れるかは、ご契約の通信会社のローミングによります)。

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