Kedanto

ソウルに数日滞在するなら、T-moneyと気候同行カードはどちらが得か?

2026-10-16
ソウル地下鉄4号線・明洞駅の改札機の列。緑の矢印が点灯し、上には黄色い出口表示と、左の券売・チャージ機を示す案内板
写真: LERK, CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons

気候同行カード(기후동행카드)の短期券がT-moneyより得になるのは、ソウル市内で地下鉄やバスに別々に乗る回数が、1日券なら1日4回以上、7日券なら1週間で13回以上のときです(カード代3,000ウォンを含めるとそれぞれ6回・15回)。それより少なければT-moneyのほうが安く、そもそも仁川空港からソウルへの空港鉄道、新盆唐線、タクシー、ソウルの外ではT-moneyが要ります。料金・使える範囲・払い戻しのルールは、ソウル市の気候同行カード案内(2026年10月1日更新)、ソウル市の運賃表、韓国観光公社(KTO)の交通カード案内、T-money社のガイドをもとに、2026年10月10日に確認しました。

気候同行カードの短期券はいくらで、1日はいつ始まるのか?

1日券5,000ウォン、2日券8,000ウォン、3日券10,000ウォン、5日券15,000ウォン、7日券20,000ウォンで、これを3,000ウォンの実物カードにチャージして使います。 ソウル市は気候同行カードを、選んだ期間中に地下鉄とバスが乗り放題になる定期券と説明しています。FAQによると、短期券は外国人旅行者と短期滞在者向けで、割引は適用されません。例外は、T-moneyのサイトで年齢認証を受けた青少年向けの7日券(13,000ウォン)だけです。

日本の感覚でいえば、T-moneyはSuicaやPASMOと同じチャージ式のICカード、気候同行カードは乗り放題のフリーパスです。ただし東京のTokyo Subway Ticketのように使い始めから24時間で数えるのではなく、日付で区切られます。チャージした日が1日目で、前もってチャージしておくことはできません。有効時間は初日の始発(4時)から最終日の終電まで、ソウル市の表現では通常、最終日の翌朝4時ごろまでです。最終日の翌日0時から4時の深夜バスも乗れるとFAQにあります。夜9時に1日券をチャージすると数時間しか使えないので、よく動く日の朝にチャージしてください。

カードは、ソウル交通公社の地下鉄1〜8号線の駅にある新型の交通カード発売機と、9号線・牛耳新設線・新林線の駅周辺のコンビニで売っています。2026年3月17日からは、1〜8号線273駅の新型発売機440台で、海外発行のクレジットカード・デビットカードとKakao Pay・Naver Payが使えるようになりました。カードの購入と短期券のチャージが対象で、海外カードには平均3.7%のサービス利用料がかかります。ソウル市の発表で名前が挙がっているのはVisaとMastercardで、日本で多いJCBについては触れられていません。

古いガイドには30日券も載っていますが、ソウル市は2026年10月1日で30日券を終了しました。1〜7日の短期券は、ソウル市内用として続いています。

1日に何回乗れば気候同行カードのほうが得になるのか?

地下鉄1回1,550ウォンで数えると、1日券は4回、3日券は3日間で7回、7日券は1週間で13回です。 1,550ウォンはT-moneyのような交通カードで払う大人の地下鉄基本運賃で、ソウル市の運賃表では2025年6月28日から適用されています。ソウルの市内バスは1,500ウォン、マウルバス(村バス)は1,200ウォンです。

数えるのは「乗った回数」ではなく「移動の回数」です。首都圏の統合乗り換え割引で、降りてから30分以内(21時〜翌7時は60分以内)に次の地下鉄やバスに乗れば、最大5回の乗車まで一つの移動として計算されます。運賃は10kmまでが基本運賃で、その先は5kmごとに100ウォン加算です。地下鉄からバスに乗り継いでホテルに帰るのは1回の移動、景福宮を1時間見てからまた乗るのは新しい1回です。鉄道とバスを乗り継いでも基本運賃が二重にかからない点は日本の感覚と違うところで、T-moneyに有利に働きます。

券種価格T-moneyのほうが高くなる移動回数カード代3,000ウォンも含めると
1日券5,000ウォン4回(6,200ウォン)6回(9,300ウォン)
2日券8,000ウォン6回(9,300ウォン)8回(12,400ウォン)
3日券10,000ウォン7回(10,850ウォン)9回(13,950ウォン)
5日券15,000ウォン10回(15,500ウォン)12回(18,600ウォン)
7日券20,000ウォン13回(20,150ウォン)15回(23,250ウォン)

多くの旅行者にとって現実的なのは右端の列です。気候同行カードには残高をチャージする機能がなく、ソウル市FAQによれば追加する予定もまだありません。範囲外の移動用にT-moneyも持つことになるので、気候同行カードの3,000ウォンは上乗せの費用になります。

例として、ソウルを拠点に丸3日、毎日「ホテル→午前の観光地→午後の観光地→ホテル」と短い区間を地下鉄で動くとします。1日3回で計9回、T-moneyなら13,950ウォン、3日券なら10,000ウォン、カード代込みで13,000ウォンです。差は3,950ウォン、カードをこの旅行のためだけに買った場合は950ウォンです。T-moneyは10kmを超えると5kmごとに100ウォン上がり、気候同行カードは変わらないので、長い区間が多いほど短期券が有利になります。

気候同行カードが使えないのはどこか?

地下鉄はソウル市の境界まで、新盆唐線は全線不可、赤い広域バス・空港バス・タクシー・公共自転車タルンイも対象外です。 ソウル市の案内と駅一覧が示す2026年10月1日からの範囲は次のとおりです。

  • 使える: ソウル市内の地下鉄駅。空港鉄道(AREX)のソウル駅・孔徳・弘大入口・デジタルメディアシティ・麻谷ナル・金浦空港も含みます。バスはソウル市が免許を出した市内バスとマウルバスで、深夜バスと循環バスも含みます。青(幹線)・緑(支線)・黄(循環)のバスがこれにあたり、路線がソウルの外に出る区間でも使えます。
  • 使えない: 新盆唐線(新沙・江南・良才などソウル市内の駅も含む)、GTX、ソウル市外の地下鉄駅、赤い広域バス、空港バス、他の自治体が免許を出したバス、タクシー、タルンイ、漢江バス。

範囲は2026年10月1日に狭くなりました。ソウル市FAQによると、金浦・高陽・果川・九里・城南・河南・南楊州がこの日から外れ、駅一覧では金浦ゴールドラインの全駅が、金浦空港駅も含めて対象外になっています。それ以前に書かれたガイドとは違う場合があります。

ソウル市内で乗ってソウル市外で降りると、その移動には気候同行カードが使えず、降りた駅で駅員が乗車駅からの運賃を徴収するとソウル市は案内しています。FAQの例は、ソウル駅から仁川の富平市場駅までで1,950ウォン、支払いは普通の交通カードです。江南駅のように新盆唐線と接する駅では、対象路線である2号線の改札だけを使うよう案内されています。

仁川空港までの空港鉄道に気候同行カードで乗れるのか?

空港へ向かう方向は乗れます。空港から乗ることはできません。 2026年10月1日から、ソウル市は「ソウル市内だけ」の原則に一つ例外を設けました。範囲内の駅で乗り、空港鉄道の仁川空港第1ターミナル駅か第2ターミナル駅で降りるのは可能です。駅一覧でも空港の2駅は「降車可・乗車不可」です。一覧に載っているのは空港鉄道の各駅で、直通列車(AREX Express)についての記載はありません。

つまり帰国日がまだ短期券の有効期間内なら、空港までの最後の移動もカバーできます。到着日には役に立ちません。空港では乗れず、カード自体もソウル市内でしか売っていないからです。最初の移動はT-moneyで、到着ロビーでの買い方とチャージの方法は韓国到着後の30分にまとめています。

使い残したお金は戻ってくるのか?

T-moneyはたいてい戻ります。気候同行カードは、戻る条件がかなり限られます。

T-moneyの残高は、コンビニなどで手数料を少し引いて払い戻せ、カード本体の代金は戻らないとT-money社のガイド(2026年9月14日更新)は説明しています。KTOの交通カード案内によると、5万ウォンを超える払い戻しはソウル駅10番出口近くのTmoney Townだけで扱います。こまめに少額ずつチャージすれば、最後に残る額も小さくなります。

気候同行カードの払い戻し額は、ソウル市の計算式では「短期券の代金 − 実際に乗った分の運賃 − 手数料500ウォン」です。申し込みは有効期間内に限られます。実物カードの場合、ソウル市の範囲検索ページは、有効期限前に駅の機械でカードを使用停止にし、期限から15日以内にT-moneyの「カード&ペイ」サイトで払い戻しを申請するよう案内しています。FAQでは、払い戻しはこのサイトにカードを登録した場合に可能で、カードをなくしたときの残り日数は認められません。韓国の銀行口座を持たない外国人は、T-money本社で現金で払い戻すと案内されています。

払い戻しを当てにせず、使う日数分の券を選ぶのが確実です。多くの旅行者がつまずくのはカードの登録で、その理由は次の項目で説明します。

アプリは必要か、モバイルデータが要るのはどんなときか?

乗るだけならアプリは要りません。旅行者は普通プラスチックの実物カードを使い、改札でタッチするたびに有効期限が画面に出ます。 モバイル版はOS 12以上のAndroidスマートフォンだけで、「モバイルティーマネー」かSamsung Walletのアプリで発行します。ソウル市FAQによると、本人名義の電話での本人確認ができないと発行できません。iPhone利用者向けとして案内されているのは実物カードで、FAQには気候同行カードはApple Payで使えないとあります。普段iPhoneのSuicaで改札を通っている人も、ソウルではカードを1枚持ち歩くことになります。

モバイルデータが必要になるのは次の3つの場面です。

  • カードの登録。 カード裏のQRコードを読むと、スマートフォンのブラウザでT-moneyの「カード&ペイ」サイトが開きます。FAQによると会員登録には本人名義の電話かI-PINでの本人確認が必要で、I-PINには韓国の外国人登録番号が要ります。こうした韓国の本人確認で旅行者がどこで止まるかは、韓国の電話番号なしでできること・できないことにまとめました。
  • バスの確認。 ソウル市の範囲検索ページは、バス情報サイトbus.go.krで路線番号を調べるよう案内しています。幹線・支線・循環・マウルバスの路線ならこのカードが使えます。停留所で待ちながら地図アプリで路線の種類を見ることもでき、NAVER MapとKakaoMapの使い方は地図アプリの記事で扱っています。
  • 駅の確認。 ソウル市の範囲検索では、駅ごとに乗車・降車の可否が一覧になっています。覚えるより、改札の前で調べたほうが早い情報です。

ケダントの韓国eSIMはSKテレコムとLG U+の回線につながるデータ専用で、テザリングも使えるので、こうした検索はバス停でもホームでもできます。韓国の電話番号もSMSも付かないため、T-moneyの本人確認は通せません。普段の番号の回線は、端末に入れたままにしておけます。

自分の日程ならどちらを買えばよいのか?

T-moneyは全員1枚ずつ必要で、気候同行カードはソウル市内をよく動き回る日のためだけに足すものです。 どちらも1人1枚です。ソウル市FAQは気候同行カード1枚で乗れるのは1回に1人と案内し、T-moneyのガイドも地下鉄でT-money 1枚を複数人で使えないと書いています。

  • 気候同行カード+T-moneyが向くのは、ソウルを拠点に3日以上、1日3回以上移動する日程です。市内を横断する長い区間が多いほど有利で、3日券・5日券・7日券は1日券より1日あたりの必要回数が少なく済みます。
  • T-moneyだけで十分なのは、夜に到着する日、一つの街を歩いて回る日、水原や仁川への日帰り、新盆唐線で江南と板橋を行き来する日です。

短期券をチャージした朝は、最初の改札でタッチしたときに画面の日付を見てください。それが乗り放題の最終日で、その後の移動はT-moneyに戻ります。

データは出発前に用意を

SIMはそのままで、データ回線を1つ足すだけです。普段の番号は今のSIMに残ります(海外で電話やSMSを受け取れるかは、ご契約の通信会社のローミングによります)。

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