Kedanto

韓国eSIMを使っている間、普段の回線にローミング料金をかけない方法

2026-10-01
仁川国際空港第1ターミナルの到着ロビーを上から見た様子。植え込みのある休憩スペースの周りにスーツケースやカートを持った旅行者がいて、奥に到着案内板が見える
写真: Arne Müseler / www.arne-mueseler.com, CC BY-SA 3.0 DE / Wikimedia Commons

韓国eSIMを入れると、ネットの通信は普段のプランから外れます。それでも普段の回線はオンのままなので、その回線に流れたものは日本の通信会社から請求されます。データが普段の回線に戻る道はデータローミングと、データの自動切り替えの二つなので、普段の回線ではどちらもオフにします。 普段の番号での通話・SMSと、いくつかの「切り替わり」は通信会社のローミング料金で動き続け、その金額は通信会社にしか答えられません。

以下は、アップル・サムスン・グーグルの公式サポートと、ケダント(Kedanto)のFAQ・韓国ページをもとにまとめました(2026年9月30日確認)。

韓国eSIMでデータを使っていても、日本の通信会社から請求されうるものは何か?

三つあります。普段の回線に流れたデータ、普段の番号での通話とSMS、そしてネット経由の通話やメッセージが携帯回線に切り替わった分です。 ケダントの韓国eSIMはデータ専用で、電話番号もSMSもありません。韓国ページには、普段の番号あての電話やSMSは今までのSIMに届くと書かれています。つまり旅行中も普段の回線はオンのままで、そこを通ったものは日本の通信会社がローミングの条件で請求します。アップルも旅行用eSIMの案内で、両方の回線を使うことにした場合「旅行用eSIMはデータ通信に利用されます。自分の国で使っているeSIMのローミング料金が発生する可能性があります」と書いています。

請求につながる道何がきっかけになるか自分でできること
普段の回線のデータ普段の回線のデータローミングがオン、またはデータの自動切り替え両方オフにする
普段の番号の通話・SMS電話やSMSを受ける、こちらからかける・送る通信会社に料金を聞き、回線をオンのままにするか決める
切り替わりWi-Fi通話が携帯回線に移る、iMessageがSMSで送られる海外でのWi-Fi通話を通信会社に確かめ、メッセージの設定を一つ見る

普段のプランのデータを韓国で流さないスイッチはどれか?

普段の回線のデータローミングです。出発の日から帰国するまでオフにしておきます。 アップル日本語サポートは、データローミングを「契約している通信事業者のネットワークが使えない地域」で「モバイルデータ通信ネットワークを使ってインターネットにアクセス」するためのものと説明し、ローミング料金がかからないようオフにできると案内しています。サムスン英国の案内(2026年6月5日更新)も、データローミングには通信会社が追加料金を請求する場合があると書いています。これがオフなら、普段の回線が韓国でモバイルデータを運ぶ道はなくなります。

韓国eSIMの回線は反対に、データローミングをオンにしないとつながりません。どちらの回線をオンにしてどちらをオフにするか、ここを取り違えるのがいちばん多い失敗です。eSIMそのものがつながらないときは韓国でeSIMをオンにしたのにネットにつながらないときを見てください。

スマホが勝手にデータを普段の回線に移すことはあるのか?

データの自動切り替えの設定がオンならありえます。iPhone・Galaxy・Pixelにそれぞれあり、旅行中はどれもオフにしておく価値があります。

  • iPhone:「モバイルデータ通信の切り替えを許可」。 アップルは「iPhoneで両方のプランのモバイルデータ通信を通信エリアや提供状況に応じて使う場合」にオンにする設定だと説明し、オンにすると音声通話専用の番号で通話している間、その番号が自動的に音声とデータを使うように切り替わると書いています。同じ文書の注記には、データローミングを利用している場合はこの切り替えが行われないこと、追加料金がかかる場合があることも書かれています。オフにして失うのは一つだけで、モバイルデータ通信用に指定していない番号で通話している間はモバイルデータ通信が機能しなくなります。
  • Galaxy:Auto data switching。 サムスンのカリブ地域向け英語サポート(2024年11月20日更新)は、設定 › 接続 › SIMカードマネージャーの中にこの項目を挙げ、優先SIMがネットワークにつながらないときに別のSIMでデータ通信をする設定だと説明しています。韓国での「別のSIM」は普段の回線です。日本語の画面での項目名は、サムスン日本の公式サイトでは確認できませんでした。
  • Pixel:Pixel 8a以降は「自動データ切り替え」、Google Pixel 8・Pixel 8 Pro以前は「通話時のみデータ」。 どちらも 設定 › ネットワークとインターネット › SIM にあります。グーグルは「自動データ切り替え」を、両方のSIMで同時に通話を受けるための条件の一つに挙げています。以前の機種については「通話中は、すべてのデータが通話中の SIM を経由して送受信されます」と書き、普段データ通信に使っていないSIMで通話中にデータを使う設定として「通話時のみデータ」を案内しています。

普段の回線のデータローミングがすでにオフなら、これらの設定が使えるローミング回線はないはずです。それでもオフにしておけば、守りが一枚ではなく二枚になります。OSの更新で設定が戻ったときや、回線を押し間違えたときに効いてきます。インストール時にこれらの画面がどこに出てくるかはiPhoneとGalaxyで設定画面が違うところにまとめています。

データローミングをオフにすれば、通話やSMSの料金も止まるのか?

止まりません。データローミングのスイッチが扱うのはネット接続だけで、普段の番号の通話とSMSは別のローミングとして、通信会社の料金で動きます。 サムスン日本のデータローミング解説は、電話の発信や受信はデータローミングが「オフ」でも使えると書いています。電話は音声通話ローミングで提供されているので、データローミングのオン・オフの影響を受けないという説明で、SMSについても同じです。同じ解説は、電話やSMSは音声通話ローミングを使うため発信者や受信者に別途費用が発生するとも書いています。アップルの旅行用eSIMの案内も、両方の回線をオンにしておく場合「主回線はそのまま機能します」としています。

韓国で電話を受けたりSMSを受け取ったりしたときにいくらかかるかは、契約中の通信会社とプランで決まります。ここで一つの金額を示すことはできませんし、推測でも書きません。出発前に、次のことを通信会社に聞いておきます。

  • 韓国で電話に出たとき、1分あたりいくらかかるか
  • 韓国にいる間にSMSを受け取ると料金がかかるか
  • 出られなかった電話が留守番電話につながったとき、それも料金の対象になるか
  • 海外での定額プランが自動で始まる仕組みになっているか。なっているなら、通話やSMSでも始まるのか、データだけなのか

アップルはデュアルSIMの案内で、片方の番号にかかってきた電話をもう片方に転送する場合も、追加料金がかかるかどうかを通信事業者に確かめるよう書いています。

答えを聞いて、普段の回線をずっとオンにしておくのは高いと感じたら、iPhoneでは「旅行用eSIMのみ」を選ぶ方法もあります。その場合にアップルが普段の回線で引き続き使えるとしているのはFaceTimeとiMessageだけで、普段の番号あての通常の電話やSMS、銀行やカード会社の認証コードはその中に入っていません。この損得は普段の番号で認証SMSを受け取るにはで比べています。

韓国で普段の回線のWi-Fi通話を使うと無料なのか?

通信会社次第で、そもそも海外では使えないこともあります。 アップルのiPhoneユーザガイドは、Wi-Fi通話は一部の通信事業者または一部の国や地域では利用できないと書いています。デュアルSIMの案内でも、Wi-Fi通話の対応状況と、追加の手数料やデータ通信料がかかるかどうかを通信事業者に確かめるよう書いています。グーグルの電話アプリのヘルプも、Androidについて「Wi-Fi 経由の通話には追加料金が発生する場合があります」としています。

アップルは、知っておくべき切り替わりも一つ書いています。通話中にWi-Fi接続が切れると、VoLTEが利用可能でオンになっていれば、通話は通信事業者のモバイル通信に自動的に切り替わります。韓国にいる普段の回線にとって、そのモバイル通信はローミングです。ホテルのWi-Fiで始めた通話を続けたまま外に出ると、ローミングの通話として終わることがありえます。韓国からWi-Fi通話が使えるか、使えるならどう請求されるかを、通信会社に聞いておきます。

スイッチの場所は、iPhoneが 設定 › モバイル通信 › 普段の番号 › 「Wi-Fi通話」、Pixelが 設定 › ネットワークとインターネット › SIM › 携帯通信会社のSIM › 「Wi-Fi 通話」です。海外でのWi-Fi通話を扱ったサムスンの公式案内は見つからなかったので、Galaxyは通信会社の答えに従ってください。

iMessageやFaceTimeが日本の通信会社の請求に載ることはあるのか?

ネット経由で動いている限りは載りません。気をつけたいのは、iMessageが普通のSMSに切り替わって送られる場合だけです。 アップルは、iMessageはWi-Fiかモバイルデータ通信で送られ、iPhoneで一度に利用できるモバイルデータ通信ネットワークは1つだけだと書いています。韓国eSIMをモバイルデータ通信の回線に選んでいれば、iMessageとFaceTimeはその回線のデータかWi-Fiを使います。アップルの旅行用eSIMの案内も、データ通信の回線を選んだあとも普段の回線でFaceTimeやiMessageを使い続けられると、まさにこの形を説明しています。

切り替わりにかかわるのは、設定 › アプリ › メッセージ にある「テキストメッセージで送信」です。アップルは、これをオンにするとiMessageを利用できない場合に自動的にSMSでの送信を試すと説明し、手動でテキストメッセージとして送るときには「メッセージ送信料がかかる場合があります」と書いています。韓国から普段の番号で送ったSMSは、通信会社が海外からの送信に設定している料金で請求されます。Wi-Fiにつながるまで待ってもいいメッセージなら、帰国するまで「テキストメッセージで送信」をオフにしておく手があります。

iPhoneではどの順番で設定するか?

出発前に普段の回線のデータの道をふさぎ、韓国に着いてからデータを韓国eSIMに向けます。 メニュー名はアップル日本語サポートの表記です。

出発前、自宅のWi-Fiで:

  1. 普段の回線のデータローミングをオフ:設定 › モバイル通信 で普段の番号をタップし、「通信のオプション」の「データローミング」をオフにします。
  2. 「モバイルデータ通信の切り替えを許可」をオフ:設定 › モバイル通信 › モバイルデータ通信。
  3. Wi-Fi通話:設定 › モバイル通信 › 普段の番号 › 「Wi-Fi通話」を、通信会社が韓国について答えた内容に合わせます。
  4. 「テキストメッセージで送信」:設定 › アプリ › メッセージ で、上で決めたとおりに。

韓国に着いてから:

  1. 韓国eSIMをデータ通信の回線に:設定 › モバイル通信 › モバイルデータ通信 で韓国eSIMの回線を選びます。
  2. 韓国eSIMのデータローミングをオン:設定 › モバイル通信 で韓国eSIMの回線をタップし、「通信のオプション」の「データローミング」をオンにします。

iOS 26で到着後に旅行用eSIMをオンにするよう求める通知が出たとき、「旅行用eSIMと現在のeSIM」を選ぶと旅行用eSIMがデータ通信に使われるとアップルは書いています。それでも終わったら1・5・6をもう一度確かめます。この選択についてのアップルの注意書きは、先に引いたとおり「自分の国で使っているeSIMのローミング料金が発生する可能性があります」です。

GalaxyやPixelではどの順番で設定するか?

順番は同じです。出発前に普段の回線、韓国に着いてから韓国eSIMです。

Galaxy は、サムスン日本の表記を使い、日本語の案内が見つからなかった項目は英語版の表記を添えています。機種によっては[接続]が[ネットワークとインターネット]などの名前になっているとサムスン日本は書いています。

  1. 出発前:設定 › 接続 › SIMマネージャー で、Auto data switching(データの自動切り替え)をオフにします。
  2. 着いてから:SIMマネージャーの「モバイルデータ」で韓国eSIMを選びます。
  3. 着いてから:設定 › 接続 › モバイルネットワーク で「データローミング」をオンにします。サムスン日本・英国の手順はどちらもこれを一つのスイッチとして書いていて、SIMを選ぶ手順はありません。韓国eSIMにはオンが必要なので、Galaxyで普段のSIMにデータを流さない役目を担うのは1と2です。モバイルネットワークの画面でSIMを選ぶよう求められたら、普段のSIMのローミングはオフのままにします。

Pixel は、Google Pixel ヘルプの表記です。

  1. 出発前:設定 › ネットワークとインターネット › SIM で普段のSIMを選び、「ローミング」をオフにします。
  2. 出発前:同じ画面で「自動データ切り替え」(Pixel 8a以降)か「通話時のみデータ」(Pixel 8・Pixel 8 Pro以前)をオフにします。
  3. 着いてから:「モバイルデータ」で韓国eSIMを選びます。
  4. 着いてから:韓国eSIMを選んで「ローミング」をオンにします。グーグルはローミングを、携帯通信会社のネットワークの圏外に出たときに、他の携帯通信会社のネットワークを使ってデータを送信できるようにする設定だと説明しています。

ソウルの地下鉄のホームで、普段の番号に着信があったとします。ここまでの設定が済んでいれば、電話は普段の回線に届き、データは一つも普段のプランに移っていません。出れば、切るまで地図の読み込みは止まります。データの切り替えをオフにしていると、データ通信用ではない番号で通話している間はモバイルデータ通信が機能しないとアップルが書いているとおりです。出るか出ないかを決めるのは、出発前に通信会社から聞いた1分あたりの料金です。

データは出発前に用意を

SIMはそのままで、データ回線を1つ足すだけです。普段の番号は今のSIMに残ります(海外で電話やSMSを受け取れるかは、ご契約の通信会社のローミングによります)。

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