Kedanto

韓国旅行、何人からポケットWi-FiのほうがeSIMより安くなる?

2026-10-10
2009年にソウルで撮影された、白い卵形のポータブルWi-Fiルーター「SHOW WiBro」。上面に韓国語でセキュリティ設定の注意書きが印刷されている
写真: Crossmr, CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons

一人旅や二人旅で、どちらの端末もeSIMに対応しているならeSIM。3人以上で毎日いっしょに動く、あるいは誰かのスマートフォンにSIMロックがかかっているならポケットWi-Fiです。 韓国で旅行者にポケットWi-Fiを貸し出している通信3社、LG U+・SKテレコム・KTは、そろって1日4,400ウォンという料金を掲げており、この横並びの価格がほとんどのグループの答えを決めます。この記事のレンタル料金・保証金・カウンターの営業時間は3社それぞれの英語のレンタル案内ページ、ケダント(Kedanto)の料金は韓国の商品ページで、いずれも2026年10月10日に確認しました。日本の空港で借りて日本で返すタイプのレンタルや、代理店・民間レンタル会社の料金はそれぞれ違うため、ここでは韓国の通信会社自身のページだけを比べています。

韓国のポケットWi-Fiは1日いくらか?

3社とも1日4,400ウォンです。 LG U+は1日を24時間として数え、延長料金も同じく1日4,400ウォンです。SKテレコムとKTは30日間55,000ウォンの長期レンタルもあり、SKテレコムはこれをオンライン決済限定にしています。KTは30日を超えると1日3,300ウォンが加算されます。

端末で使えるデータ量は会社によって違います。LG U+は端末全体で1日4GBまで使え、そのあとは最大5Mbpsで使い続けられ、毎日午前0時に4GBが補充されます。SKテレコムはルーターを「データ無制限」と案内し、KTの予約ページも「複数人で無制限データ」をうたっています。LG U+とSKテレコムの端末はLTEで動きます。ケダントの韓国商品はSKテレコムとLG U+の回線で、対応エリアでは5Gと案内していますが、地図やメッセージならLTEで十分なことは、5Gを追いかけなくていい理由の記事にまとめました。

1台のレンタルと1人1枚のeSIMでは、どちらが安いか?

1人ならいつでもeSIM。2人なら5日以上の旅行でeSIM。3〜4人なら1台のレンタルを共有したほうが安くなります。 下の表は、ポケットWi-Fi 1台(1日4,400ウォン)と、ケダントの韓国eSIM(1日1GBプラン)を人数分買った場合の比較で、料金は2026年10月10日時点です。ケダントはPayPalで米ドル決済になるためドル価格も併記していますが、基準はウォンの表示価格です。

日数ポケットWi-Fi 1台eSIM 1枚eSIM 2枚eSIM 3枚eSIM 4枚
3日13,200ウォン6,900ウォン(5.12ドル)13,800ウォン(10.24ドル)20,700ウォン(15.36ドル)27,600ウォン(20.48ドル)
5日22,000ウォン8,900ウォン(6.60ドル)17,800ウォン(13.20ドル)26,700ウォン(19.80ドル)35,600ウォン(26.40ドル)
7日30,800ウォン11,900ウォン(8.82ドル)23,800ウォン(17.64ドル)35,700ウォン(26.46ドル)47,600ウォン(35.28ドル)
10日44,000ウォン15,900ウォン(11.78ドル)31,800ウォン(23.56ドル)47,700ウォン(35.34ドル)63,600ウォン(47.12ドル)

二人旅なら、eSIMを1枚ずつ買うほうが5日で4,200ウォン、7日で7,000ウォン、10日で12,200ウォン安く、レンタルが600ウォン安くなるのは3日の旅行だけです。4人で7日なら、レンタル1台で16,800ウォン浮きます。データ量もほぼ同じ条件です。LG U+の1日4GBを4人で分ければ1人約1GBで、1日1GBのeSIM4枚と変わりません。違いは使い切ったあとで、LG U+の端末はつないでいる全員が最大5Mbpsに落ち、ケダントの毎日型はその1台だけが1Mbpsになります。

1人のeSIMをテザリングで分け合えば、表のどちらの列よりも安くなります。ただし全員が1台のそばにいなければならない点はポケットWi-Fiと同じです。その計算はグループで何枚必要かの記事にあります。

レンタルカウンターでは何を見せるのか?

パスポートと、同じ名義のクレジットカードです。 保証金の扱いは会社ごとに違います。

  • LG U+: クレジットカードには1,111ウォンの承認だけをかけ、実際には請求しません。デビットカードの場合は70,000ウォンの保証金を預かり、端末が問題なく返却されれば自動で返金します。予約はパスポート1冊につき3件までです。
  • SKテレコム: 保証金はクレジットカードのみで、デビットカードは使えません。海外発行のアメリカン・エキスプレス、サムスンカード、ハナカード、モバイル決済も保証金には使えないと予約ページに書かれており、韓国で発行されたカードでは支払いができません。
  • KT: 本人名義のクレジットカードが必要で、デビットカードは不可、有効期限が3か月以上残っていることが条件です。1人4台まで借りられ、韓国発行のカードは使えません。

ケダントのeSIMで必要なのはメールアドレスと、PayPalまたはカードでの支払いだけで、インストール用のQRコードは決済の直後にメールで届きます。保証金はありません。

仁川空港ではどこで受け取り、どこに返すのか?

どちらのターミナルも1階の到着フロアにある通信会社のカウンターで、各社とも少なくとも1か所は24時間開いています。 第1ターミナルでは、LG U+がF出口付近、SKテレコムが13番出口の向かい、KTが13番出口の向かいに24時間のカウンターを置き、ホールの反対側にある昼間のカウンター(LG U+はA出口付近、SKテレコムは2番出口の向かい、KTは2番出口の向かい)は6:00〜22:00です。第2ターミナルでは、LG U+が3番(24時間)と8番(6:00〜22:00)、SKテレコムが7番出口の向かい(24時間)、KTが4番出口の向かい(24時間)です。LG U+は、営業時間が国際線の運航状況で変わることがあると書いています。

忘れがちなのは帰りです。LG U+は、端末は出国前に返却しなければならず、返却するまで1日ごとに料金が加算されると案内しています。カウンターは到着フロアにあるので、返却はチェックイン前の寄り道になります。LG U+とKTが返却先に挙げているのは仁川・金浦・金海の3空港だけで、LG U+は配送サービスはないとしています。この2社で借りた場合、済州から出国する旅や釜山からフェリーで帰る旅では、その前にどこかの空港で返しておく必要があります。SKテレコムの約款では、返却予定日を過ぎると翌日に利用が止まり、レンタル料が保証金のカードに請求されます。eSIMはスマートフォンの中に入ったままなので、帰りに探すカウンターはありません。

バッテリーはどのくらいもち、何を持ち歩くのか?

3社とも、バッテリーが何時間もつかは書いていません。 LG U+は、使い方や電波状況によって変わると説明し、モバイルバッテリーの無料レンタルを用意しています。また、30分以上使わないと自動で省電力モードに入り、電源ボタンを押すとデータ通信が戻るとしています。SKテレコムは、満充電の状態で渡し、充電器も同梱していると案内しています。

つまりレンタルでは、端末と充電器、たいていはモバイルバッテリーも一日中かばんに入れ、毎晩充電することになります。日本で借りるポケットWi-Fiと同じ手間です。eSIMは回線がスマートフォンの中にあるので、持ち物は増えません。そのeSIMをテザリングで分けると今度はスマートフォンの電池が減りますが、その点はテザリングとパソコンの記事で扱っています。

1台のポケットWi-Fiを何人で使えるか?

LG U+は同時に最大10台、SKテレコムは3〜5台を推奨しています。 どちらも、つなぐ台数が増えるほど速度が落ちると注意しています。すべての機器がルーターのWi-Fiの届く範囲にいなければならないので、端末を持つ人がグループのインターネットの居場所になります。2人が店に入り、残る2人が通りの先でチケットの列に並べば、半分はオフラインです。LG U+の1日4GBも端末全体の量なので、地下鉄で1人が動画を見続ければ、グループ全員の高速通信分が減っていきます。

借りた端末をなくしたらどうなるか?

すぐに連絡して紛失料を払い、端末が見つかれば戻ってきます。 LG U+は、紛失や破損のときは料金がかかり、14日以内に見つかって返却されれば返金すると案内しています。SKテレコムは、終了日から5日以内に返却も延長もしないと紛失料を保証金のカードに請求し、その請求から30日以内に端末が返却されれば返金します。KTは、紛失したらすぐカスタマーサービスに連絡するよう求めています。3社とも、英語のページには紛失料の金額が書かれていません。

eSIMには、なくす別の機器がありません。スマートフォンそのものをなくせばeSIMも一緒に失われますが、ケダントからそれ以上の請求はありません。

eSIMではなくポケットWi-Fiが必要になるのはどんな端末か?

通信会社のSIMロックがかかったスマートフォンと、eSIMに対応していない端末です。 Wi-Fiモデルのタブレットやノートパソコンは、ポケットWi-Fiでもスマートフォンのテザリングでもつなげます。SKテレコムは、ルーターは海外キャリアのロックに関係なくWi-Fiにつながると書いています。スマートフォンはルーターのWi-Fiに入るだけだからです。旅行用eSIMには、eSIM対応でロックのない端末が必要です。両方の確かめ方は端末チェックの記事にあります。グループの1人だけが条件を満たさないなら、全員でルーターを借りなくても、その人が同行者のeSIMのテザリングに入れば済みます。

出発前に予定が変わったら?

ケダントの韓国eSIMはインストールするまでは全額返金、インストール後は返金できません。 これは韓国のすべての商品ページに書かれています。LG U+は、当日カウンターで借りた場合の支払いは返却時に現金かカードで、としています。SKテレコムの約款も、返却時にローミングセンターで料金を精算する形です。オンラインで前払いした場合のキャンセルは各社の予約条件によるもので、この記事では比べていません。

結局どちらを選べばいいか?

決め手は人数、手持ちの端末、そして旅の終わりがどこかです。

  • eSIM: 一人旅か二人旅で、どちらの端末もeSIM対応でロックがない。あるいは旅の最後が済州や釜山からのフェリーで、LG U+やKTの返却カウンターから離れている
  • ポケットWi-Fi: 3人以上で一日中いっしょに動く、誰かの端末にSIMロックがかかっている、スマートフォン以外にWi-Fi専用のタブレットやパソコンもつなぎたい
  • 空港のSIM: 韓国の010番号が必要。どちらの方法でも番号は手に入らないので、空港SIMとの比較を参照してください

違いが出るのは最後の夜です。レンタルなら、端末とケーブルとモバイルバッテリーを、1階のカウンターでチェックイン前にすぐ出せるよう、かばんの外ポケットにまとめます。支払うのは、その瞬間までの日数分です。eSIMなら最後の夜にまとめる物はなく、搭乗するまでそのまま使えて、普段の番号が入った日本の回線も手元にあります。帰国してから好きなときに削除すれば終わりです。

データは出発前に用意を

SIMはそのままで、データ回線を1つ足すだけです。普段の番号は今のSIMに残ります(海外で電話やSMSを受け取れるかは、ご契約の通信会社のローミングによります)。

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